中古車を選ぶにあたって、一般的に走行距離を見ることは重要とされています。その理由は、走行距離が長いとその分車が劣化するため、必然的にメンテナンスの必要が生じるからです。あらかじめ走行距離とその値段を見比べて、メンテナンスをする費用を含めて購入することで、トータルコストを把握することができるようになります。そのため、中古車を購入するにあたって走行距離を見る事には意味があります。

ただし、単純に走行距離を見ればよいのかというと、そうとは言い切れない側面もあります。車は、まったく走らせない場合でも劣化が生じます。むしろ、適度に走らせていた方がその劣化がないこともあります。特に、エンジン類は動かしていないと部品が劣化してしまう恐れが大きく、これは過度に走らせていた場合以上に不具合の原因となります。

そのため、古い車なのに走行距離が少ないことは、メリットとは言えません。どのくらいの走行距離なら、動かさないことで劣化してしまう問題を避けられるかというと、目安は年間で1万キロの走行があるかを見ると良いです。つまり、3年前に製造された車なら、3万キロの走行があれば、適度に走らせられているため、走行しないことによる劣化はあまり意識しなくても良いでしょう。あとは、走行による劣化があるかを確認して、それがどの程度か、メンテナンスにどれくらいかかるかといったことを考慮すれば、中古車として満足のいく個体を選ぶことができます。

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